好きなことだからこそ、儲からなくては意味が無い。

職人さんって、自分の仕事にプライドを持ってるし、人生みたいなもんだし、そもそも自分の仕事を好きだっていう方が多いと思うんですよね。

好きなことって、見返りを求めないのが人の性(さが)なんで、好きなことを仕事にしてるんだから、お金のことは二の次っていう考えの職人さんもいるんじゃないかと思うんですが、それは大きな間違いですよ、というお話。

「好きなことをしてるんだから、お金が儲からなくてもいい。それの何が悪いの?」という反論が聞こえてきそうですが、そもそも、貴方がしていることは何ですか? 単なる趣味や暇つぶしですか?

違いますよね。仕事ですよね?

仕事の定義は人ぞれぞれにあると思うので、ここではあまり深くは掘り下げませんが、職人といえども事業主であるからには、絶対に忘れてはいけないことがあります。それは、利益を出す、言い換えれば、お金を儲けるということです。

好きなことをしているのに、何故お金儲けを考えなくてはならないのか?

その理由はただ一つ「利益が出なければ続けられない」からです。

収入源が別にない限り、仕事というのは、利益が出なければ続けられません。

自分の生活費は元より、人を雇えば人件費、仕入れや外注費、光熱費、税金、工房を借りていれば家賃・・・などなど、例え好きなことであっても、お金は容赦なく出ていきます。

そんな状況で「好きなことだからお金は儲からなくてもいい。」なんていう考えで、その事業は続けられるんでしょうか?

好きなことだからこそ、儲けを度外視してはいけない

好きなこと、続けたいですよね? 仕事に生きがいや使命感を持ってるなら、志半ばで途中退場したくないですよね?

職人さんって、お金に対してストイックというか潔癖過ぎるようなところがあって、それは長所の部分もあるんですが、やはり仕事というのは、儲からなくては継続していくことは困難なんです。

創業◯◯年とかの老舗とかがあるじゃないですか、ああいう会社って、何でそんなに長いこと続けられてると思いますか?

理念や信念とか世の中からその事業が求められ続けてるというのはもちろんあると思いますが、一番の理由は、利益を出し続けて来れたからです。

赤字続きで資産も無い状態では、事業の継承なんて出来ないんです。

貴方が今の仕事が好きで、使命感を持ってるなら、なおさらお金を儲けることに対してタブー視してはいけません。

儲けを度外視することではなく、事業を継続することこそが、お客さんに対する恩返しになるからです。

職人販促アドバイザー 栗田裕史(くりたひろし)

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心のシミも抜く染み抜き屋|栗田裕史.com

1969年京都生まれ京都育ち。染色補正という裏方の業種の職人でありながら、BtoBからBtoCへ挑戦。全て自力でサイトを作り「なをし屋」という屋号で、表舞台へと出る。 クリーニング師・染色補正士・京友禅伝統工芸士の三種の国家資格を持つ職人。

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