プロ野球選手の戦力外のニュースに思う

ボクは野球にほとんど興味がないのですが(野球好きだった昔の彼女にそれは普通じゃないと言われて喧嘩になったのは甘酸っぱい思ひ出(ΦωΦ))、この季節になると、プロ野球選手の戦力外、要は解雇のニュースが流れてきます。

野球をよく知らないボクなので、詳しいことは分からないのですが、戦力外になって他球団が雇ってくれない、つまりはどこからも必要とされないと、もう引退しないといけないということですよね?

このプロ野球選手の戦力外のニュースを見聞きするたびに、ボクは職人の立場と色々重ね合わせてしまうのです。

ボクは常々言ってるのですが、職人は、誰かに必要とされて初めて存在意義があると思っています。

そして、誰にも負けない素晴らしい技術を持っていたとしても、誰からも必要とされなくなった時、職人は潔く引退するしかないと思っています。

プロ野球選手の場合、必要としてくれる、すなわち契約してくれる先が12球団しかなく、しかも契約出来る人数にも限りがあるため(ですよね?)、戦力外通告を受けた選手が再びどこかの球団と契約出来るのは、かなり険しい道程だと思われます。

翻って、職人はどうでしょうか?

職人も、必要とされなくなったら引退を覚悟しなければなりませんが、12の先としか契約出来ないなんてことはまず無いですよね?(特殊な業種ならそういう場合もあるかもしれませんが)

「景気が悪くて仕事がない」と嘆いている職人さんは多いと思いますが、果たしてその職人さんは、自分を買ってくれる先を真剣に、時には死に物狂いで探してみたことはあるんでしょうか?

ただ待っていても、仕事はやって来ない

ただじっと待っていても、仕事は向こうからやっては来ません。

仕事というものは、自分で獲得するものです。

時には地道に営業で歩き回ることや、知り合いに頭を下げてツテを最大限に活かして取引先を紹介して貰ったり、もしくはボクのように、新しい業務形態にチャレンジして、今までと違うお金の入ってくる窓口を増やしたり。

もちろん、業種によって出来ることと出来ないことがあるとは思いますが、そんな理屈の前に、果たして、もうこれ以上無理だ、と思えるぐらい死に物狂いで仕事を求めたことはあるのか?

ボクは、職人さんは自分の努力が結果に繋がる職業だと思っています。

そして、それはとても恵まれたことだと思っているのです。

職人販促アドバイザー 栗田裕史(くりたひろし)

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心のシミも抜く染み抜き屋|栗田裕史.com

1969年京都生まれ京都育ち。染色補正という裏方の業種の職人でありながら、BtoBからBtoCへ挑戦。全て自力でサイトを作り「なをし屋」という屋号で、表舞台へと出る。 クリーニング師・染色補正士・京友禅伝統工芸士の三種の国家資格を持つ職人。

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