B to Cをやるなら、最低限の接客スキルは必須

(ボクも含めて)職人さんって、B to B(企業間取引)を主にしているところが多いんですが、このご時世、取引先の減少や工賃の買い叩きなどで経営状態が悪化していくのを打開しようと、B to C(一般消費者との取引)に進出する職人さんも多くなってきているように思います。

ボクも下請けの職人から表舞台に出る職人へと進化を遂げた?ので、そこへ至る気持ちはよく分かりますし、とても良いことだと思います(というか、ボクが個別に販促についてアドバイスする場合は、そこは外せませんw)

ただ、多くの職人さんと出会ったボクがいつも感じるのは、業者相手のやり方で一般消費者に通用すると思っている人が多いということです。

単純に考えれば、仕事としてやることは同じなんだから、特に難しく考えなくても良いと思われるかもしれませんね。

ですが、そう簡単ではないのがB to Cなのです。

何故なら、業者相手の商売の場合、こちらがあまり説明などをしなくても、相手も業界の人ですから、話が早いというか、長い付き合いであれば阿吽の呼吸で仕事を進めることが出来る傾向があります。

一方、一般消費者相手の商いの場合、「分かってくれるだろう」という前提は通用しないことが多いのです。

一般消費者は、基本的にこちらの業界のことを何も知りません。これは、自分が消費者の立場になるとよく分かることです。

そんな予備知識のない消費者に、小難しい業界用語や専門用語を使って得意気に話している職人さんを見かけた回数は、一度や二度ではありません。

お客さん、苦笑いしてますよ(笑)

一般消費者を相手にやり取りをする場合は、出来るだけ専門用語や業界用語を使わず、使う必要がある場合は、出来るだけ噛み砕いて分かりやすく伝えることが必要です。

また、職人さんって、良く言えば素朴、悪く言えば・・・粗雑(笑)

なんというか、接客とか対人スキルが低い方が多いように思います。

職人だからという言い訳は、自分で使ってはいけない

よく「職人さんだからねぇ~」という慰め?諦め?みたいなことを世間の方は仰るのですが、これはあくまで他人だけが言っても良いこと。

当事者の職人自身がそれを言っちゃったら、オシマイです。

職人といえども、世間一般を相手に商いをするのであれば、それなりの接客スキルが必要になります。

それは、得手不得手とかで片付けられる話ではなく、絶対に必要不可欠なことなんです。

自分が逆の立場になれば分かるはず。

横柄な態度のお店の物やサービスへの対価を支払いたいと思いますか?思いませんよね?

でも、職人さんはその辺りを客観的に捉えられない人が多いように思います。

改善するための思考方法などは、また別のお話で。

職人販促アドバイザー 栗田裕史(くりたひろし)

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心のシミも抜く染み抜き屋|栗田裕史.com

1969年京都生まれ京都育ち。染色補正という裏方の業種の職人でありながら、BtoBからBtoCへ挑戦。全て自力でサイトを作り「なをし屋」という屋号で、表舞台へと出る。 クリーニング師・染色補正士・京友禅伝統工芸士の三種の国家資格を持つ職人。

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