義理を欠けば、仕事に事欠く

国民的アイドルグループSMAPの解散についてのニュースが日本列島を揺らしておりますが、そのことをボクがブログで書くのもおかしな話です。

ただ、関連したニュースの一つを読んで、ふと思い出した過去の出来事がありました。

「SMAP女性マネ、独立クーデター失敗…同調の中居ら4人行き場失う」

上記の記事内容の真偽とかはともかく、クーデター失敗という文言に、もう忘れかけた記憶が蘇りました。

あれはそう、母が亡くなる少し前だったので、15年位前だったと思いますが、弊社は父が社長をしていて、ボクも含めて従業員が4人いました。

ボクは修行を始めて5、6年目ぐらいの頃だったのですが、その中の古参の社員とボクと同時期に他社から転職してきた社員が結託して、弊社を辞めて共同で事業を興す計画を裏で進めていました。

職人であれば独立を目指すのは当たり前のことですし、いくら師匠といえども、弟子を会社に縛り付ける権利はありません。

ある程度力をつければ、自分だけの力で挑戦してみたくなるのは当然の気持ちだと思います。

ただしそれは、きっちりと筋を通せば、という話。

義理を欠けば、仕事に事欠くことに

社員の裏工作が続いていたある日のこと、当時(今もですが)一番大きな取引先の社長さんから、弊社の社長宛に電話がありました。

その会社は従業員が何十人もいる会社でしたし、下職の一つに過ぎないウチに社長自ら電話をしてくるなんてまずありえないことだったので、何事かと思ったことを今もよく覚えています。

その社長さんに会いにとある喫茶店に赴いて帰って来た父は、件の社員たちに問いかけました。

「◯◯さんの社長と話をしてきたが、二人でウチを辞めて商売をするというのはホンマの話か?」

「社長が言うには、『◯◯部長(下職さんへ出す仕事を管理していた方)が、おたくとの取り引きを減らして、おたくを辞めて独立する者に仕事を配分すると話していたから確認したかったのだが、その社員たちは、貴方にきちんと筋を通して円満に退社するのですか?』と。 もちろんそんな話は聞いていないと答えた。そもそも、◯◯さんの仕事を割り振るなんて一言も言ってないよな?」

そう、その社員たちが為そうとしていたこと、それは紛れも無くクーデターでした。

「うまくやったつもりになってたやろうけど、◯◯さんの社長は、過去に自分の右腕と思っていた社員に裏切りにあったから、義理を欠いた辞め方をするような人間とは絶対に取り引きはせんそうや。残念やが、◯◯さんは諦めろ」

そう告げられた件の社員は、絶句したまま真っ青な顔をしていました。

そりゃそうですよね、親方を裏切って独立した後の皮算用が全てご破算になったのですから。

こちらとしても、クーデターを企てた社員を雇い続けることは出来ませんので、その後、彼らは失意のうちに会社を去って行きました。

彼らにもそうするに至った言い分はあるのでしょう。親方に対する不満もあったでしょう。

ですが、弟子を抱えるというリスクを負った親方に対して後ろ足で砂をかけるようなことをすれば、狭い業界であればなおさら、そのような職人に手を差し伸べる取引先はあまりないかと思います。

こういう情報って、意図的に流したりしなくても、すぐに広がってしまうもんなんです。だって、皆さんもゴシップ記事とか興味あるでしょ?(笑)

そうなれば、一大決心をして独立を果たしてみたものの、雇われていた時とは違い、仕事に事欠きお金に苦労する人生が待っている可能性が高くなってしまいます。

もし貴方が独立を目指して修行中の身であれば、その際には絶対に義理を欠いた辞め方をしてはなりません。

独り立ち出来る技術を授けてもらった以上は、それだけは間違ってはいけないのです。

The following two tabs change content below.
職人販促アドバイザー|栗田裕史

職人販促アドバイザー|栗田裕史

1969年京都生まれ京都育ち。染色補正という裏方の業種の職人でありながら、BtoBからBtoCへ挑戦。全て自力でサイトを作り「なをし屋」という屋号で、表舞台へと出る。職人による職人のための販売促進活動をお手伝い と書くと何だか固い感じがしますが、要は一緒に楽しみながら職人さんが販促についてスキルアップしてくれて売り上げも上がってくれたらなぁ~ってことです。
職人販促アドバイザー|栗田裕史

最新記事 by 職人販促アドバイザー|栗田裕史 (全て見る)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加